TM研究会とは

TM研究会とは

HOME > TM研究会とは

会長挨拶

TM研究会は、産業界と学界からほぼ同数ずつ、組織人ではなく個人として、自由に議論をかわすサロンです。主な活動は、月一回の例会と、年一回のシンポジウム。この他に、軽食でワイン片手に話すだけの会や、同好の士が集まってゴルフ懇親会など行っています。

月一回の例会では、講師が1時間講演、そのあと1時間から1時間半議論をします。例会のテーマを何にするか、講師としてだれをお呼びするか、会員の提案で決めます。講演の後の議論では、お互い敬意を払いつつ、きわめて率直な意見交換がなされます。相手をリスペクトするからこそ、思い切った質疑ができるわけです。それはそうですよね、こんなことを聞いたら答えに窮して立場を無くしてしまうのではないか、もしかしたら怒り出すかもしれない、などと心配する必要がない人たちなのです。忖度など不要です。

日本に一番欠けているのは、議論の風土でしょう。反対意見を述べたりすると、「あいつは俺の言うことに反対しやがった」などと言われかねません。TM研究会の特徴は、なによりも、忖度しない自由闊達な議論ができる場だということです。

年一回のシンポジウムは創設以来、日経新聞と共催で行うのが恒例になっています。若手のグループが幹事となり、会員有志が頭と時間を使って企画します。その年の最重要とおぼしきテーマを選んで、だれが何を考えているのか調査します。外部の方に参加いただく場合には、必ず幹事が面談して考えをうかがいます。必要なら例会に講師としてお呼びして議論します。こうしてテーマと登壇者を決めて、シンポジウムの流れを作ります。

偶然を期待するのではなく、徹底的に企画するわけです。基調講演はたいてい会員が行い、そのあとパネルです。パネルのファシリテーションは、幹事グループのリーダー格の方が担います。シンポジウムの内容は日経新聞に掲載されます。調査から記事掲載まで全体の作業が、サロンとして行われています。

TM研究会の活動が、設立当初から今のようだったわけではありません。紆余曲折を経て今があり、今後も会員が合意さえすれば変えることを厭いません。入会ご希望の方は、事務局にご相談ください。

TM研究会会長 小宮山 宏
東京大学第28代総長
三菱総合研究所理事長
プラチナ構想ネットワーク会長

TM研究会設立の経緯

2008年6月、「 2050 技術・マネジメント知の育成研究会」(略称 TM研究会)は、当時東京大学総長であった小宮山宏氏の呼びかけで設立されました。 今でも不足している産業界のトップと学者との間の対話 を増やし、激変する 環境の中で日本の向かうべき道筋を 探って行こうというのが 当会設立の趣旨です。

小宮山氏(現三菱総合研究所理事長)を会長に、メーカー(自動車・機械・医薬・硝子等)、エネルギー、金融、商社、不動産、IT、生保、コンサルティング、人材サービスなど20社の経営者と、自然科学、応用科学、社会科学、医学などの20人の学者をメンバーとして自由な雰囲気の中で議論が進められ、年10回の研究交流会、年2回の研究総会、そして研究会の議論の成果を世に問う年1回の公開シンポジウム(日本経済新聞社との共催)が行われています。

また当会は若手経営者と学者の育成のきっかけの場としての役割も意識し、研究会のオブザーバーとして会員会社の若手などを受け入れると共に、懇親の機会を設けて産学ネットワーキングの促進を図っています。

推進体制

最高決議機関は研究総会であり、理事会(役員メンバー17名)が執行機関として当会の運営を担っています。

主な役員
会長 小宮山宏 東京大学 第28代総長(㈱三菱総合研究所 理事長)
幹事理事 程 近智 サントリーホールディングス㈱ 顧問
副幹事理事 高倉 透 三井住友トラスト・ホールディングス㈱ 代表執行役社長
副幹事理事 満岡 次郎 ㈱IHI 代表取締役会長
副会長兼事務局長 木下雅之 ㈱カカクコム 取締役